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第一回:ブランディングって何?

第1回:ブランディングって何?

「デザインから学ぶ、ゼロから始めるブランディングの基礎」

1.まだ気づいてない?これがあなたのブランディングの第一歩!

前回の2つの記事、「『捨てられないチラシ』を作る秘訣」と「ダサい名刺は今日で卒業!ビジネスの印象を劇的に変えるデザイン術」を読んでいただいた方は、もしかしてお気づきかもしれません。

名刺やチラシを作る際の注意点って、どんなことがありましたか? すこし思い出してみてください。

例えば、前回の記事ではこんな話をしました:

  • 「名刺はただ名前を載せるものではなく、第一印象を決める重要なツール。」
  • 「チラシは情報を詰め込むのではなく、相手の心に響くメッセージを伝えるラブレターのようなもの。」

さて、これらの注意点。

質問です。これって何につながるかわかりますか?

そうです。これって ブランディング そのものなんです。

でも、「ブランディング」って聞くと、正直なんだか難しそうだったり、たいそうな感じしますよね?
「それって大企業がやることでしょ?」「いやいや、何だかオシャレなロゴを作る話?」と思われた方もいるかもしれません。

でも実は、前回の記事で取り上げた名刺やチラシを作る過程で、すでに「ブランディングの第一歩」を踏み出していたんです。
知らない間に始めていたなんて、すこし驚きですよね。

たとえば、こんなことを考えたことはありませんか?

  • 「誰にこのチラシを見てもらいたいか」
  • 「どんな印象を名刺で伝えたいか」

これこそがブランディングのスタート地点。「キホンのキ」なんです。
つまり、名刺やチラシは単なる情報ツールではなく、相手に「自分を見つけてもらうためのツール」これって、とっても重要なことだと思いません?

それでは、ブランディングの基本について一緒におさらいしていきましょう。

2.名刺とチラシでわかる!ブランディングの基本ステップ

ブランディングと聞くと、大企業が大きなプロジェクトとして取り組むような壮大なイメージをもしかしたら抱くかもしれません。
でも実は、名刺やチラシを作る際にあなた自身が考えたこと、それ自体がブランディングの基礎そのものなのです。

ここでは、実際に行ったことを振り返りながら、ブランディングがどうビジネスに根付くかを見ていきましょう。

①誰に向けたデザインにするか考えた → ターゲット設定

名刺やチラシを作るとき、まず「誰に届けたいか」を考えたはずです。
たとえば、チラシであればイベント告知をする場合、「家族連れにアピールしたいのか」「若者向けなのか」でデザインが大きく変わります。

家族連れをターゲットにするなら、丸くて柔らかいフォントや親しみやすいイラストが適しているでしょう。
一方、若者向けであれば、明るい色合いやキャッチーなキャッチコピーを使います。

また、信頼感を重視する名刺では、落ち着いた配色やシンプルなデザインを意識したでしょう。

ターゲットを意識することで、デザインやメッセージの方向性が決まり、相手に刺さるコミュニケーションが生まれます。

これが、ブランディングで言うところのターゲット設定です。
ターゲットを意識することで、メッセージが明確になり、格段に受け手側に響くデザインを作ることができます。

②どんな印象を与えたいか考えた → 第一印象の設計

次に、「どんな印象を相手に与えたいか」を考えたはずです。

名刺を作るとき特に意識されるポイントです。

これは、ブランディングで言うところの第一印象の設計にあたります。

第一印象は、出会いの瞬間に決まり、それ以降の関係性に大きな影響を与えます。
名刺やチラシのデザインは、相手にその印象を与える強力なツールなのです。

たとえば:

  • 「誠実さ」を伝えたい → 青系のカラーや明快なフォントを使用。
  • 「エネルギッシュさ」を伝えたい → 赤やオレンジなどの明るい配色を選択。

この段階で、あなたのビジネスの個性が自然と形作られているのです。

第一印象は、出会いの瞬間に決まり、それ以降の関係に大きな影響を与えます。
この設計を意識することで、ブランドが与えるイメージをよりコントロールできるようになります。

③使う色やフォント、配置を選んだ → 視覚的アイデンティティの構築

デザインの具体的な要素(色、フォント、レイアウトなど)を決める作業がありました。

「どんな色やフォントを使うか」「どのように情報を配置するか」を決める過程でとくにご自身の思いを意識していたはずです。

これが、ブランディングにおける視覚的アイデンティティの構築です。

たとえば、

チラシで商品を紹介する際、商品の魅力を伝える画像やキャッチコピーの配置が重要です。
「視線をどこに誘導したいか」を考えながら配置を工夫することで、より強いインパクトを与えることができます。

一方、名刺の場合は、名前や連絡先が見やすく整理されていることが重要です。
同時に、デザイン全体で「この名刺=この人」という一貫性を持たせることで、視覚的に記憶に残る効果を生みます。

視覚的アイデンティティは、ブランドを覚えてもらうために欠かせません。
特定の要素を見ただけで、その人やビジネスを思い出せる。そんな効果を生みますね。

たとえば:

  • 鮮やかな黄色と黒の配色を見ると、「工事現場」や「注意喚起」を連想するように、色の組み合わせが用途や背景を象徴することもあります。
  • 柔らかな手書き風のフォントや曲線的なロゴは、親しみやすさや温かみを感じさせるデザインに使われることが多いです。
  • 特徴的なフォントやシンプルで力強いロゴは、ブランドの一貫性を支える重要な柱となります。

名刺やチラシのデザインもまた、これと同じ役割を果たしています。

名刺やチラシの作成がブランディングの第一歩

これらのプロセスは、単なるデザイン作業ではありません。それぞれが、あなたのブランドを作り上げる重要な基礎なのです。

「誰に伝えるのか」「どんな印象を与えるのか」「どう見せるのか」を考えるこのプロセスは、あなたのビジネスを形作る第一歩。
そして、あなたは名刺やチラシを通じて、その第一歩をすでに踏み出していたのです。

そう。ブランディングは、決して遠い話ではなく、すでにあなたが実践している身近な活動だったのです。

3.記憶に残るブランドを作るために知っておきたい、ブランディングの全体像

これまでの話で、名刺やチラシを作る過程がブランディングの第一歩であることを振り返りました。
では、そもそも「ブランディング」とは何なのでしょうか?
ここでは、その全体像について、一緒に考えながら学んでいきたいと思います。

ブランディングとは何か?

ブランディング」と聞くと、デザインやロゴを作ることだけを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、実際にはそれ以上に深い意味があるのです。

ブランディングとは、「あなたのビジネスや価値観をどう記憶してもらうか」を形作ること。
相手があなたやあなたのビジネスをどう認識し、どのような感情を抱くか、そのすべてが「ブランド」を構成しています。

でも、ここで一つ質問です。
毎回全く統一性のないデザインのチラシを配っていたとしたら、どうでしょう?
そのチラシ自体のデザインは、すんばらしいものかもしれません。
でも、それを見た人が「これ、あなたのチラシだ」とすぐに結びつけることができるでしょうか? できないですよね?
デザインがバラバラでは、ブランドとしての一貫性が崩れ、あなたを思い出してもらうことが難しくなってしまうだけです。

ブランドカラーが伝えるもの

色を見て直ぐに「あの企業だ!」とイメージできる例として挙げられるのが、以下のようなブランド。
みなさんもよ〜く知っていますよね。

  • コカ・コーラの赤:見るだけで「楽しさ」や「活気」を感じます。
  • Facebookの青:あの色を見ると、「SNSといえばこれ!」とすぐに分かります。
    Instagramのあのグラデーションもそうですね。
  • LINEの緑:この色を見ると、もう「LINE」しか頭に思い浮かばないんじゃないかな? 笑

色やロゴが視覚的な記号として働き、それを見ただけでその企業を思い出せる。
これがブランディングの力です。

そして、わたしが実際に一番印象に残っているのは、何と言ってもあの美しいブルー
そう、「ティファニー」ですね!

あの美しく洗練されたターコイズ調の色「ティファニー・ブルーは、商標登録されているそうですよ。
あのブルーを見ただけで、「特別感」や「高級感」、さらには「贈り物」を連想します。
特にこの時期、クリスマスが近づくと、街中であのブルーを見かけて「ティファニーのジュエリーかな?」なぁ〜んて思わず想像してしまいますよね 笑

4.ブランディングの鍵はここにある!接点が生むブランドの力

「ブランディングってロゴや広告の話でしょ?」そう思われる方も多いかもしれません。
でも実は、ブランディングはロゴや広告だけで完結するものではないんです。
むしろ、あなたのビジネスにおけるすべての接点で形作られるものなんです。

名刺やチラシも、その「接点」の大切な一部。
ここでは、それぞれがどうブランド作りに役立つのか、一緒に見ていきましょう。

名刺:あなた自身を映す小さな鏡

名刺を渡す瞬間。それは、あなたと相手が直接つながる最初の一歩ですよね。

その小さなカードが、あなたのビジネスの第一印象を決めるんです。

これって大げさでしょうか?

デザイン、手触り、フォントの選び方――これら一つひとつが相手の記憶に残る鍵になります。

たとえば:

  • デザインがシンプルで洗練されている → 「この人、信頼できそうだな」と感じてもらえるかもしれません。
  • 紙質がちょっと高級感ある感じ → 「お、なんだか仕事がデキそう!」と思われることも。

逆に、よくあるペラペラの名刺でインクが滲んでいたり、文字が半分切れてる名刺をもらったら、「ちょっと適当な人なのかな?」なんて思ってしまいますよね?いやいや、デザインだけで人を判断しちゃいけないんですけどね、でも人間ってそういうものじゃないですか 笑

チラシ:広がるチャンスをつかむ入口

チラシは、あなたのビジネスをより多くの人に知ってもらう「きっかけ」を作るものです。
その配色、キャッチコピー、レイアウト――どれもブランドイメージを形作る重要な要素です。

たとえば:

  • 明るい色でポップなデザイン → 「楽しそう!行ってみたいな。」と興味を持ってもらえる。
  • キャッチコピーが心に響く → 「これ、自分に必要なものかも!」と行動を促される。

ここで注意したいのが、ただ情報を詰め込むだけのチラシ。
こうなると、相手にとっての記憶に残る「ブランド」ではなく、ただの「紙切れ」に終わってしまう可能性も……。
う〜ん。それは少し惜しい気がします。

記憶に残るための入口

何度も言っていますが、名刺やチラシは、単なるデザインツールではありません。
それは、「ブランドを記憶してもらうための入口」なんです。
この小さな工夫が、相手の記憶に残るかどうかを大きく左右します。

あなたの名刺やチラシが「あ、この人だ!」とすぐに思い出してもらえるようなものなら、それはもうそれは立派なブランディング成功例なのです。

このように、名刺やチラシを「接点」として活かすことで、あなたのビジネスがより多くの人に認識され、記憶に残る存在へと成長していくでしょう。

では、次に進みましょう!

ここまで、名刺やチラシが「ブランドを記憶してもらうための入口」になる理由をお話ししました。
小さな工夫一つで、相手に「あなた」を印象づけることができる。
これって、とても大切なことですよね。

でも、ここで一つ大事な問いかけです。
ブランディングをしっかり行うには、何が必要なのでしょうか?」

その答えは、あなたのブランドの土台となる、「誰に届けたいかを明確にすること」
次回は、このブランディングの基礎中の基礎である「ターゲット設定」について掘り下げていきます。

ぜひ、お楽しみに!

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