
第3回:自己分析と競合分析で見つける“あなたらしさ”
「デザインから学ぶ、ゼロから始めるブランディングの基礎」
「あなたの強みって何ですか?」
……って聞かれて、即答できます?
「うーん、特にないかも…」「みんなができることなら、わたしもできるけど…」
そんなふうに思ったあなた、大丈夫です。
実は“自分の強み”って、自分にとっては当たり前すぎて、気づきにくいものなんです。
しかも今の時代、同業他社は山ほどいます。
見た目やサービス内容が似ているなんてケースも少なくありません。
「わたしのビジネス、どこで差をつけたらいいのよ?」
と、思わず空を見上げたくなる気持ち……わかります。めちゃくちゃ、わかります。
でも、いつまでも甘えてばかりではいられませんよね。
ふわっとした自己紹介や、“ありきたり”なメッセージで
「わたしの想いは伝わるはず♡」なんて「♡」で片付けている場合じゃありません。
甘い自分もわかるよ。しんどいのいややもん。
でもね、楽して選ばれるほど、ビジネスの世界は甘くないんです。
1. 自分の強みを見つける~自己分析の視点~
「強みって何ですか?」と聞かれて、
「いや、特にすごいことできませんけど…」と、なりがち。
でも、それって本当に“強みじゃない”んでしょうか?
“自分にとっては当たり前にできていること”こそ、
実は他の人から見たら立派な強みだったりします。
たとえば——
✔︎ 人の話を丁寧に聞ける
✔︎ 小さな変化にすぐ気づく
✔︎ 段取りが自然と組める
✔︎ 書類の整理が得意(しかも楽しい)
……え、それって普通じゃないの?と思ったあなた、全然普通じゃありません。
むしろ、その「当たり前にできること」が他の人にはなかなかできない、ってこと、ほんとに多いんです。
🔍 強みを見つけるための3つの質問
- これまで人からよく褒められたことは?
→ 謙遜せずに書き出してみてください。小さなことでもOK! - 誰かに相談されやすいテーマは?
→ 無意識のうちに頼られてることが、強みのヒントになることも。 - 自分が無理せずできてしまうことは?
→ 苦にならずにできること=継続できる=価値になる。
この3つを書き出すだけでも、「あれ、自分って意外と…」って気づくことがあるはず。
自己分析って、自分を責める作業じゃないんです。“使える強み”を発掘する作業なんです。
そして大事なのは、全部出す必要はないってこと。
“なんでもできる人”は、逆に選ばれにくい。
なぜなら、「何が得意な人なのか、伝わらない」から。
尖らせるポイントを決めることが、メッセージやデザインにも効いてくるんですよ。
2. 競合分析で“ズラし”ポイントを見つける
「差別化って、つまりどういうことですか?」
よく聞かれる質問です。
なんとなく「他と違うことをやればいいんでしょ?」って思いがちですが、
実は、“まったく違うこと”をやる必要はないんです。
競合分析は、「ズラす」ためにやる。
もっと言えば、「あえてちょっと“外す”ため」。
ライバルと自分、どこが似ていて、どこが違うのか。
それを知っておくことで、“どこを狙ってズラすか”を見極めることができます。
たとえば、同じように「地域の食材を使ったお弁当」を売っていたとして——
- あちらは「野菜たっぷりで低カロリー」。
- 自分は「お母さんの味でボリューム満点」。
「地域の食材使ってます」だけをアピールして終わるのは、正直もったいない。
むしろ、“忙しいママがホッとできる味を届けたい”というように、メッセージをズラして明確に伝えるからこそ、あなたの立ち位置が際立つと思いませんか。
そう、あえてズラすことで「あなたを選ぶ理由」が生まれるんです。
「敵視する」んじゃなく「観察する」
競合分析って、つい比べすぎて落ち込んでしまいがち。
「あの人の方が上手に見える」「おしゃれだし…」って。
でもね、比べるためじゃなく、“違いを見つけるため”にやるんです。
目的は「わたしの見せ場はどこか?」を知ること。
3.あなたの“お客さま”はどこにいるの?
〜ポジショニングマップで勝負の場所を見極めよう〜
「最近、似たようなサービス多すぎん?」
「わたし、何が違うんやろ…」
そんなモヤモヤ、抱えていませんか?
自分の“強み”はなんとなく見えてきた。
競合もチェックしてみた。
でも――
「わたし、どこで勝負すればいいの?」
そこがまだ曖昧なら、次は【ポジショニングマップ】の出番です。
👂️えっ、また横文字ですか?
なんて思わなくても、大丈夫です👍️
ポジショニングマップとは、
「自分と競合、そしてお客さまの“立ち位置”を、地図みたいに整理する方法」です。
つまり、自分のサービスが“どこにいる”かと同時に、
「あなたのお客さまは、どこに集まってるのか?」を知るためのツール。
今回この2軸を使ってみます👇
▶ 横軸:気軽さ(声をかけやすい・相談しやすい)
▶ 縦軸:関係性の深さ(信頼・つながりの濃さ)
実例:この世界、いろんな“立ち位置”があります(※以下、すべて架空のサービス例です)
No | サービス名 | ポジションの特徴 |
---|---|---|
① | 無料相談付きカフェ | 気軽さも信頼も高め。相談初心者にやさしい入口。 |
② | 地域密着サロン | 信頼は抜群。でも紹介制など、ちょっと敷居高め。 |
③ | 実務に強いセミナー講師 | 内容はガチ。本気の人には◎だけど少し硬い印象。 |
④ | オシャレ系コンサル | センス抜群。でも「なんか入りづらい」印象を持たれがち。 |
⑤ | 大手の無機質な窓口 | 安定感はあるけど、感情のつながりゼロ。 |
⑥ | AI自動応答サービス | 気軽さはあるけど、人間味が感じられない。 |
⑦ | 売り込み強めな営業 | 声はかけやすいけど、距離感バグってて警戒されがち。 |
⑧ | 口コミ重視の専門家 | 信頼は厚い。でも“たどり着きにくい”印象。 |
あなたを求めるお客さまは、どこにいるの?
たとえば、
「はじめての起業」
「一人で悩んでる人」
「まだ準備段階の人」
そんな方たちに向けたサービスなら、
「気軽に相談できる × 信頼できる」というゾーンにポジションを持つのが理想。
「専門性がある」ってだけじゃ届かない。
「ちょっと相談してみたいな」と思わせる“入口”が用意されてなければ、選ばれるチャンスすら生まれません。
ポジショニングマップの本当の狙いはコレ
「みんながやってるから」
「とりあえず王道だから」
と真ん中に寄せすぎると……埋もれます。
でも、「どこにもいない場所」に行きすぎると、誰にも気づかれません。
だからこそ――
ちょっとだけズレた“ちょうどいい場所”を自分で見つけること。
それが、選ばれるブランディングのスタートです。
✅ 自分の勝ち筋を見つけるには?
- 自分の“らしさ”を見つける(強み)
- 競合の特徴を観察する(ズラすポイント)
- お客さんのいる場所に近づく(ターゲット視点)
この3つを、ポジショニングマップにのせて考える。
すると、「わたしが勝てる場所」が見えてきます。
✨2軸で考えるから、見えてくる“あなたの勝ち筋”
どんな軸を使うかは、人それぞれ。
「気軽さ」と「信頼度」じゃなくても、もちろんOK!
大切なのは、“自分に合った2つの軸”を掛け合わせること。
1つの軸だけでは一等賞が取れなくても、2つの視点からなら勝負できる場所が見えてくる。
むしろ、その“ズラした場所”こそ、あなただけのポジションかもしれません。
ぜひ、ご自身のビジネスに当てはめて、じっくり考えてみてくださいね。
そうやって、“他とはちょっと違うあなた”をつくっていく。
それが、ブランディングのはじまりです。
2. ポジショニングから「デザイン」へ。
〜伝わる“あなたらしさ”のつくり方〜
「よし、ここで勝負しよう!」とポジションが定まったら、
次に考えるのは――
“その立ち位置がちゃんと伝わるデザインになってる?”ってこと。
いくら中身がよくても、見た目で「なんか違うな…」って思われたら、
その時点でスルーされるのがオチ。
✅ じゃあ、どう落とし込むの?
✔︎「気軽に相談できて、関係性も築ける人」なら?
- フォント:やわらかめ(丸ゴシック系など)
- カラー:安心感のあるグリーンやベージュ、パステル系
- デザイン:図解・イラスト・吹き出しを活用して“話しかけやすい”印象に
- 写真:笑顔、背景もやわらかめ(生活感があってOK)
✔︎「専門性は高いけど、ちょっと親しみも欲しい人」なら?
- 全体はプロっぽく、スッキリと
- でもどこかに“人間らしさ”を:手書き風コメント・顔写真・実績の裏話など
- トーン&マナー(トンマナ)を統一することで“信頼感”を強化
✔︎「オシャレで尖った個性がウリ」なら?
- 色数は絞ってモノトーン+差し色
- フォントは細め、セリフ体、余白を活かした大胆レイアウト
- キャッチコピーや言い回しで“独自の世界観”を表現するのも◎
などなど。
💡ポジションが“ちぐはぐ”だと、伝え方もちぐはぐになる!
たとえば——
「とにかく信頼感!」と思ってたのに、
パステルカラーで手書き風ロゴ、ふんわりイラストを使った名刺だったら?
……それは「信頼」じゃなくて「癒し系」ですよね。
ポジショニング=“見せ方の設計図”なんです。
どこに立っていて、誰に向けているのかが明確になれば、
言葉・色・写真・レイアウト、すべてのデザインに一貫性が出てきます。
💬 最後にひとこと。
“売れる場所”って、がむしゃらに頑張った場所じゃない。
お客さまが自然と集まってきて、しかも「あなたらしさ」がちゃんと伝わる場所なんです。
「あなたの“お客さま”は、どこにいますか?」
「そして、あなたはどこで勝負しますか?」
この問いに、言葉とデザインでちゃんと答えられたとき、
あなたのブランドは“独りよがり”から“選ばれる存在”へ変わっていきます。
そして最後に、地図を広げてみたら自分の居場所が見えてくる。
「誰にも似てない、けどちゃんと選ばれる」
そんな立ち位置を見つけられれば、
周囲のノイズや、いわれのない不安や攻撃にも振り回されずに、
“自分の軸で立っていられる”と思いませんか?
それは、、、、心的にも、安全なことです。
🔔 次回予告:「伝えたいこと、ちゃんと伝わってる?」
次回は、いよいよ第4回:一貫性のあるメッセージとビジュアル要素がテーマです。
せっかく見つけた“あなたらしさ”。
それ、名刺・チラシ・SNS・肩書き…全部でバラバラになっていませんか?
「想いはある。でも、うまく言葉にできない」
「見た目はオシャレだけど、何をしてる人かわからない」
……そんな“ちぐはぐブランディング”から抜け出すために、
一貫性のあるメッセージとビジュアルをどう組み立てていくかを、わかりやすく解説していきます。
おたのしみに!
💬 ちょっと立ち止まってみませんか?
「自分でやろうと思ったけど、途中で止まっちゃってる」
「なんか、わたしの伝え方、ズレてる気がする」
そんな時は、ひとりで抱え込まずに、ぜひお気軽にご相談くださいね。
わたしも、最初は誰に何を伝えたらいいか分からず、もがいていた一人です。
あなたの“らしさ”を、一緒に言葉とカタチにしていくために。
もし一人で悩んでしまったら、LINEからお気軽にお問い合わせください。